室内を広く使える

FF(フロントエンジン・フロントドライブ)はエンジンからクラッチ、トランスミッション、デフギヤまでがすべて車両の前側に存在し、FR(フロントエンジン・リヤドライブ)や4WDのように、駆動力を後輪に伝えるためのプロペラシャフトが必要ありません。
プロペラシャフトは一般的に車両の中央に、あまり車体の下部から張り出さないように置かれます。その空間を確保するために、運転席と助手席の間を通り後席の中央までの床面パネルが室内側に張り出すことになります。
この張り出しは、ミニバンではシートアレンジが限られたりウォークスルー(運転席と助手席の間や1列目と2列目の間を歩いて移動できる)ができないといった難点になり、セダンでは足元の窮屈さ(特に後席中央)や前席のシート設計の難しさに繋がりました。

FFでも車体の強度を増すために床面の中央を山型にする『センタートンネル』という構造はあるのですが、プロペラシャフトを通す必要が無いので室内への張り出しは最小限で済みます。また設計の自由度があるため、この部分に燃料タンクを収めている車もあります。

FFは車を走らせるための要素をまとめて前方に置くことで、人や荷物のための空間を最大限に利用できるレイアウトとして、サイズの限られる軽自動車から、汎用性が求められるコンパクトカー、多人数乗車で多彩に使えることを売りにしたいミニバンなど、あらゆる車種で使われています。

最近の投稿